ー結婚相手の「条件」と「相性」の整理ー
「条件のいい人」を探すほど、婚活は難しくなる?
― 結婚相手の「条件」と「相性」の整理 ―
婚活を始めると、多くの方が最初に考えることがあります。
「どんな人と結婚したいか」
年齢。
年収。
職業。
学歴。
身長。
住んでいる場所。
趣味。
結婚歴。
もちろん、結婚相手を探すのですから、希望条件があることは当然です。
ところが婚活を続けているうちに、こんな状態になってしまうことがあります。
「条件に合う人が、なかなかいない」
「いい人なんだけど、もう少し○○だったら……」
「せっかく結婚相談所に入ったんだから、もっと条件のいい人に会えるかもしれない」
そして検索条件を少しずつ増やしていく。
年収は○万円以上。
年齢差は○歳まで。
身長は○cm以上。
住んでいる場所はここまで。
学歴はできれば……。
一つひとつを見ると、決して無茶な希望ではないかもしれません。
でも、条件が一つ増えるたびに、出会える人は少なくなっていきます。
ここに、婚活の難しいところがあります。
「条件がいい人」と「自分に合う人」は同じでしょうか?
たとえば、
年収700万円。
大手企業勤務。
高学歴。
見た目も好み。
プロフィールを見れば、
「この人、いいな」
と思うかもしれません。
でも実際に会ってみると、
なぜか会話が続かない。
一緒にいると気を遣う。
お金の使い方が合わない。
家族についての考え方が違う。
逆に、検索画面ではそれほど目に留まらなかった人なのに、
会ってみると話しやすい。
自然に笑える。
沈黙になっても疲れない。
将来について話してみると考え方が近い。
そんなこともあります。
つまり、
「条件のいい人」と
「自分に合う人」は、必ずしも同じではありません。
2026年のデータから見えること
I
BJが2026年4月に公表した「2025年 IBJ成婚白書」では、約2万人の婚活データが分析されています。
そこで興味深い数字があります。
成婚した人のお見合い回数の代表値は、男女とも11回。
さらに、成婚した人は成婚しなかった人と比べて、約2.7倍多くお見合いをしていました。
もちろん、
「たくさん会えば必ず結婚できる」
という意味ではありません。
私がこの数字を見て大切だと思うのは、
プロフィールだけで判断せず、実際に人と会うこと。
そこです。
婚活では、プロフィールを見る段階と、実際に会って相性を見る段階では、判断するものが違います。
条件は「会う人を探す」ためのもの
結婚相談所のプロフィールは、とても便利です。
年齢や仕事、年収、趣味など、相手について多くのことを事前に知ることができます。
ただし、プロフィールでは分からないこともあります。
話すテンポ。
笑いのツボ。
店員さんへの接し方。
こちらの話を聞いてくれるか。
一緒にいて疲れないか。
価値観が違ったときに話し合えるか。
そして何より、
「この人と、また会ってみたいと思えるか」
これは、プロフィールだけではなかなか分かりません。
だから私は、
条件は「結婚する人を決めるもの」ではなく、
「会ってみる人を探すもの」
くらいに考えてもいいと思っています。
条件には、実は2種類ある
ここで一度、自分が相手に求めているものを整理してみましょう。
私は婚活の条件には、大きく二つあると思っています。
① プロフィールで確認できる条件
年齢、年収、職業、学歴、居住地、身長、結婚歴など。
これは比較的分かりやすいものです。
一方で、
② 会わないと分からない条件
話しやすさ。
安心感。
金銭感覚。
家族との距離感。
仕事への理解。
家事・育児への考え方。
困ったときに話し合えるか。
一緒に笑えるか。
こちらは検索画面では、ほとんど分かりません。
でも実際の結婚生活で長く付き合っていくのは、むしろ後者ではないでしょうか。
「条件を下げる」のではありません
ここは、とても大切です。
私は、
「理想が高いから条件を下げましょう」
と言いたいわけではありません。むしろ逆です、
婚活で大切なのは、
条件を下げることではなく、
条件を整理すること。
です。
たとえば、
「年収600万円以上」
という希望があったとします。
そこで、
「500万円でも我慢しましょう」
ではありません。
一度、
「なぜ600万円必要なのか?」
を考えてみます。
将来子どもが欲しいから?
住宅を購入したいから?
自分が仕事を辞めたいから?
生活に余裕が欲しいから?
なんとなく600万円くらいあった方が安心だから?
理由によって、意味はまったく違います。
もし「二人で安定した生活を送りたい」が本当の目的なら、
相手一人の年収だけでなく、二人の働き方や家計の考え方まで見た方がいいかもしれません。
つまり、
条件の数字を見るのではなく、その条件を求めている理由まで整理する。
ここが重要です。
条件を「3つ」に分けてみる
婚活で相手選びに迷っている方には、希望条件を三つに分けてみることをおすすめします。
① 絶対に譲れないもの
結婚生活そのものに関わるもの。
たとえば、子どもを望むか、住む地域、喫煙、結婚後の働き方などです。
② できれば欲しいもの
年収、身長、学歴、趣味など、「あれば嬉しい」条件。
③ 会ってみないと分からないもの
人柄、安心感、会話、価値観、相性など。
こうやって分けてみると、
「絶対必要」
と思っていた条件が、実は②だった。
逆に、あまり考えていなかったものが①だった。
ということもあります。
これが婚活を整理するということです。
「もっといい人がいるかも」が婚活を難しくすることもある
婚活では、多くのプロフィールを見ることができます。
これは大きなメリットです。
一方で、
「もっといい人がいるのでは?」
という気持ちも生まれやすくなります。
実際、2026年のIBJ成婚白書でも「青い鳥症候群」に着目し、相手を探し続けることと意思決定のタイミングについて分析しています。
100点の人を探して、
70点の人を見送る。
次に80点の人に会う。
でも、
「もっといい人がいるかもしれない」
と見送る。
すると、いつまで経っても決められません。
ただ、結婚はプロフィールの点数を競うものではありません。
大切なのは、
世間から見て条件のいい人を選ぶことではなく、
自分と一緒に生活していける人を見つけること。
だと思います。
「どんな人?」より先に「どんな結婚生活?」
前回のブログでは、
「男性が養うのは当たり前なのか?」
というテーマから、共働き時代の結婚について考えました。
そこでも大切にしたのが、
「どんな人と結婚したい?」の前に
「どんな結婚生活を送りたい?」を考える
ということです。
今回も同じです。
「年収600万円以上」
ではなく、
「二人で無理なく生活しながら、年に一度くらい旅行に行きたい」
「身長175cm以上」
ではなく、
「一緒に歩いていて自然体でいられる人がいい」
「大手企業勤務」
ではなく、
「お互いの仕事を尊重できる関係がいい」
こうして考えていくと、
条件の奥にある、自分が本当に望んでいるもの
が見えてきます。
最後に
条件を持つことは悪いことではありません。
むしろ婚活では、自分の希望を持つことは大切です。
ただ、
条件が増えすぎて苦しくなってきたら、
「条件を下げなければ」
と考える前に、
一度整理してみてください。
これは、本当に結婚生活に必要な条件なのか。
それとも、「あったらいいな」という希望なのか。
そして、
これはプロフィールで判断するものなのか。
会ってから確かめるものなのか。
そこが整理できるだけでも、相手の見え方は変わります。
婚活は、
条件のいい人を探す競争ではありません。
自分がどんな人生を送りたいのかを考え、
その人生を一緒につくれる人を探すこと。
だからこそ、
「条件のいい人」より、「自分に合う人」。
その違いを、一度考えてみてはいかがでしょうか。
神戸・三宮の結婚相談所「あなたの婚活日和」では、単にお相手をご紹介するだけではなく、
「どんな結婚生活を送りたいのか」
「なぜその条件が必要なのか」
「本当に譲れないものは何なのか」
そんなところから一緒に整理しています。
婚活は、頑張る前に整理する。
条件に迷ったときこそ、自分の結婚を一度整理してみるタイミングなのかもしれません。
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